シリーズ11作目となる今作は、過去に起こった主人公ジェントリーのシエラシックス加入劇が見どころ。

若干25才のジェントリーが地上班射撃訓練場で、ザック率いるCIA特殊活動部地上班との模擬射撃戦が行われる

ジェントリーは当時から射撃者としては最強で、精鋭中の精鋭であるザックのゴルフシエラ分隊と、一体5の戦いを展開。シールズの中でもさらによりすぐりの精鋭からKD3ぐらいとっていた。

ジェントリーの動きについて、ザックは「誰よりもリロード動作が早く、するりと逃げたり、踊るような動きをする」と評している

そしてジェントリー自身が強さの理由についてこう評している

「おれはアドレナリンの分泌が増えると、時間が遅くなったように感じる。ストレスを受けると冷静になる。たいがいの人間よりも効率よく行動できる。」

つまりボクサーのように時間が遅く感じ、素早く考え行動できるらしい。そして次にこういった

「おれには影のなかの影が見える。形や動きをすばやく認識できる。理由はわからない。シュートハウスで──姿が見えないのにやつらと交戦したと、あんたはいわなかったか?やつらがいるのをおれは知っていた。部屋にはいるとき、円を描くようにして角から覗くんだよ。そうやって、銃を持っているやつの肘の細長い形や膝を捉え、見つかる前に相手を見つけて、射線にはいる前に銃を構えて交戦する。」

人影で相手の位置を認識するというのはよくある戦法だが、ジェントリーは影に隠れた人影すら認識できるらしい。そして影の特徴的な形をみて、肘や膝の位置を認識し、相手の射線にはいる前に銃を構えて交戦できる。多分影を見ただけで、相手の向きや姿勢すら想像できると言いたいらしい

今時FPSでこういった射撃戦はよくあるが、ジェントリーのような特技を持っている奴は聞いたことがない。興味深く斬新な設定だと感じる

しかしその後ストーリーによると、当時のジェントリーは一匹狼の正真正銘の殺し屋で、慣れない分隊行動に二度落第をつけられている。

最初はジェントリーの歩みが早すぎて、スタックが追いつけず孤立してしまったこと。それをカバーするために、味方が敵に発砲される状況を作った。ジェントリーが素早すぎて味方がついていけないようだ。多分作中の強さ設定では、ゾーヤかウィトロックしかジェントリーの動きについていけないと思われる。

そして二度目は実戦でFF(フレンドリーファイア)を犯してしまったこと。ジェントリーは孤立無援で複数の相手と交戦中に、存在が知らされていない味方にフラッシュライトを浴びせられたため、味方を撃ってしまった。このFFは交戦中に混乱のさなかに起こった避けられない事故だと、ザックは分析している