h28a11ボイラーをたき始めるときの、各種の弁及びコックとその開閉の組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- 主蒸気弁…………………………………………………………閉
- 水面計とボイラー間の連絡管の弁・コック………閉
- 胴の空気抜き弁………………………………………………開
- 吹出し弁・吹出しコック…………………………………閉
- 圧力計のコック………………………………………………開
②水面計とボイラー間の連絡管の弁・コックは開放する
②水面計とボイラー間の連絡管の弁・コックは開放する
③空気抜き弁は開放する
④水位を上下して水位検出器の機能を試験し、設定された水位の下限において正確に給水ポンプの起動又は調節弁の停止が行われることを確認する。
着火後、燃焼が不安定なときは、燃料の供給を止める。
バーナの燃料弁を開いた後、点火棒に点火し、それをバーナの先端のやや前方下部に置き、バーナに点火する。
②ボイラーをたき始めると、ボイラー水の膨張により水位が上昇するので、吹出しを行い常用水位にする。
④点火用火種は、できるだけ火力の大きく、安定したものを使用する。
たき始めに燃焼量を急激に増加すると、ボイラー本体に部分的な膨張(不同膨張)が起こる。大きな熱応力を生じさせ、水管や煙管の取付け部などから漏れを起こす原因となる
気水分離器は、ボイラーの胴やドラムの内部に設置して、乾き度の高い蒸気を得るためのもので、ボイラー水位の異常低下の原因とはならない
⑤給水温度の過昇は、ボイラー水位が安全低水面以下に異常低下する原因となる
①ウォータハンマは関係ない
ウォータハンマ(水撃作用)=配管内の蒸気がドレンになり、その水の塊が蒸気に押されて管の曲がり角などに激しく当たる現象
ドレン=空気が熱を失って凝縮した水。気体である蒸気が液体である水に相変化した姿
⑤安全弁の手動試験は、最高使用圧力の75%以下の圧力で行う。常用圧力とは、定常運転時に使用される圧力のことをいう。いつもより弱い圧力で安全弁の試験をすることになってしまう
②安全弁が設定圧力になっても作動しない場合は、直ちにボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げ、調整ボルトを緩めて再度試験する。
②エコノマイザの逃がし弁(安全弁)は、ボイラー本体の安全弁より高い圧力に調整する。
ばねを締めすぎている。蒸気漏れとは逆の現象になる。安全弁が作動しなくなる恐れがある
ばね安全弁に蒸気漏れが生じた場合に、ばねを強く締め付けてはならない。ボイラーの安全弁は「最高使用圧力」になっているのでそれを締めるとその限度を超えてしまう
バイメタルは、電磁弁には使用されない。バイメタルは熱膨張率がことなる2枚の金属板を貼り合わせたもので、温度計などに利用される
空気量が少ない場合には、炎は暗赤色で、煙の発生により炉内の見通しがきかなくなる。炎が短い輝白色の場合、空気量が多い炎の状態
⑤空気量の過不足は、計測して得た燃焼ガスの中のO2(酸素)又はCO2(二酸化炭素)の濃度により判断する。
スートブロー(すす吹き)は最大負荷よりやや低いところで行う。燃焼の低い状態で行うと通風を乱し、火を消す恐れがある。
③主蒸気弁を閉鎖し、送気を中止する。
ボイラー水の排出は、ボイラー水の温度が90℃以下になってから行う。
フラッシュとは、排出したボイラー水が大量の蒸気になる現象のこという。100℃は水の沸騰温度なので、もっと下げないとフラッシュが起こる
最初にファンを停止するのは危険。まず最初に燃料の供給停止。
⑤燃料停止→換気→給水→蒸気弁閉鎖→ダンパ閉鎖
吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に開き、次に漸開弁を開いて吹出しを行う。急とつくほうを先に開く
鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、運転中に行ってはならない。鋳鉄製のボイラーは特に、急に熱くしたり、冷たくすると「亀裂の危険性」がある。よって、吹出しが必要なときはボイラーの水温が低い運転前か、停止後時間が経ってから行う
③水冷壁の吹出しは、スラッジなどの沈殿を考慮し、停止中に排水用として行う。
軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく増加してくる。
貫流点とは、樹脂の交換能力がなくなる点の事。軟化装置とは硬度成分を樹脂に蓄積させて減少させるもの。
蓄積出来ないくらい溜まってしまうと硬度成分は減らずに逆に増加しく。
軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は、一般に食塩水で再生を行う。
⑤正しい。強酸性陽イオン交換樹脂により、給水中の硬度成分を樹脂のナトリウムと置換させる装置である
②単純軟化法では、給水中のカルシウムイオン及びマグネシウムイオンを除去することができる。
④軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は、一般に食塩水で再生を行う。
④水柱管の水側連絡管は、水柱管に向かって上がり勾配となる配管にする
②水面計のコックを開くときは、ハンドルを管軸と直角方向にする。
点火前に残圧がない場合は、たき始めて蒸気圧力が上がり始めたときに機能試験を行う。水面計の機能試験は、水面計内部のスラッジや詰まりをブローにより排出するために行い、残圧がないと試験が行えない
二組の水面計の水位に差異がないときは、正常なので試験を行う必要はない。
④機能試験を行う時期とは無関係。
ウォータハンマ(水撃作用)=配管内の蒸気がドレンになり、その水の塊が蒸気に押されて管の曲がり角などに激しく当たる現象
燃料の供給を停止→換気→主蒸気弁を閉鎖→給水
キャリーオーバーの発生する原因として、高水位がある
キャリオーバ(気水共発)とは、ボイラー水中に含まれる水滴や不純物が、蒸気とともにボイラー外に排出される現象。以下の障害が発生する
ボイラー水が過熱器に入り、蒸気温度が低下して、過熱器の破損を起こす。
④水位制御装置が、ボイラー水位が上がったものと認識し、ボイラー水位を下げて低水位になる。
プライミング=ボイラ水が激しく沸騰するときに水滴が飛び出して蒸気に混入する現象。
フォーミング=油脂類の混入や高濃縮時に泡立ちが発生する現象
②主蒸気弁を徐々に開けて蒸気圧力を下げる。急開するなど突然の動作は危険
⑤通風の不足は火炎の火花の原因にはならない。逆に通風が強すぎると火花の原因となる
④炉内温度が高すぎることは、油だきボイラーが運転中に突然消火する原因とはならない。
④正しい点火方法である。逆火(ぎゃっか)は燃焼用の空気が点火時に不足している場合に起こる。
満水保存法は、休止期間が3か月以内の比較的短期間休止する場合に採用される。3か月以上の保存に採用されるのは、乾燥保存法。
②乾燥保存法は休止期間が長期の場合や凍結の恐れがある場合に採用される保存方法。三ヶ月以内の短期間の場合、満水保存法
起動は、吐出し弁を全閉、吸込み弁を全開にした状態で行い、ポンプの回転と水圧が正常になったら吐出し弁を徐々に開き、全開にする。
②グランドパッキンシール式の軸については、パッキンを緩めて適度に水が漏れるようにする。
水が漏れないようにするのは、メカニカルシール式
④運転を開始するときは、吸込み弁を全開し、ポンプ駆動用電動機を起動し、ポンプの回転と水圧が正常になった後、吐出し弁を徐々に開き全開にする
アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮した水酸化ナトリウムと鋼材が反応して生じる。
④局部腐食には、ピッチングとグルーピングがある。
⑤ボイラー水のpH(pH11.0~11.8)をアルカリ性に調整することによって、腐食を抑制する。
⑤アルカリ腐食は、鉄が濃度の高い水酸化ナトリウムと反応して生じる
スケールの熱伝導率は、炭素鋼の熱伝導率より著しく小さい為、付着するとボイラーの過熱や熱効率低下の原因となる。スケールは、炭素鋼に比べて熱伝導率が1/100~1/20程度
②濃度の高い水酸化ナトリウムは、鋼材にアルカリ腐食を発生させる。
酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ分を示すものであり、炭酸カルシウムに換算して試料1L中のmg数で表す
酸洗浄の使用薬品には、塩酸が多く用いられる。
⑤塩酸を用いる酸洗浄作業中は水素ガスが発生するので、ボイラー周辺を火気厳禁とする。
④シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液でスケールを膨潤させて、前処理を行う
軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。炭酸カルシウムは硬度成分
低圧ボイラーでは酸消費量付与剤として、水酸化ナトリウム及び炭酸ナトリウムが用いられる。
塩化ナトリウムは、単純軟化法のイオン交換樹脂の再生剤として使われる
ボイラー清缶剤は、ボイラー水に直接添加する薬品。すすの付着と清缶剤は無関係
④脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがある。
電極式では、1日に1回以上、水の純度の上昇による電気伝導率の低下を防ぐため、検出筒内のブローを行う。電気の流れによって水位を検出する
ボイラー水の脱酸素剤として使用されるのは、ヒドラジン、亜硫酸ナトリウム、タンニン
②バーナの油噴霧粒径が小さいことは、炭化物生成の原因とはならない