h29a21 次の文中の( )内に入れる(A)から(C)までの語句の組合せとして、正しいものは~のうちどれか。
「燃料の工業分析では、(A)を気乾試料にして、水分、灰分及び(B)の質量を測定し、残りを(C)とみなす。」
- A B C
- 固体燃料 固定炭素 揮発分
- 固体燃料 揮発分 固定炭素
- 液体燃料 揮発分 炭素分
- 液体燃料 炭素分 揮発分
- 気体燃料 揮発分 炭素分
燃料の工業分析では、固体燃料を気乾試料にして、水分、灰分及び揮発分の質量を測定し、残りを固定炭素とみなす。
「燃料の工業分析では、(A)を気乾試料にして、水分、灰分及び(B)の質量を測定し、残りを(C)とみなす。」
燃料の工業分析では、固体燃料を気乾試料にして、水分、灰分及び揮発分の質量を測定し、残りを固定炭素とみなす。
「燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を(A)という。(A)は、燃料が加熱されて(B)反応によって発生する熱量と、外気に放散される熱量との平衡によって決まる。」
燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を着火温度という。
着火点は、燃料が加熱されて酸化反応によって発生する熱量と、外気に放散される熱量との平衡によって決まる。
「液体燃料を加熱すると(A)が発生し、これに小火炎を近づけると瞬間的に光を放って燃え始める。この光を放って燃える最低の温度を(B)という。」
液体燃料を加熱すると蒸気が発生し、これに小火炎を近づけると瞬間的に光を放って燃え始める。この光を放って燃える最低の温度を引火点という。
組成を示す場合、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。
⑤高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まる。
②引火点の説明。着火温度とは、燃料を空気中で加熱し、温度が徐々に上昇し、他から点火しないで自ら燃え始める「最低の温度」の事を言う
③低発熱量とは、高発熱量から水蒸気の潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいう。
④排ガス熱による熱損失を小さくするには、空気比を小さくして完全燃焼させる。
⑤燃焼速度が遅い場合、火炎が長くなるため、燃焼室が広くないと完全燃焼しない。
着火性がよく、燃焼速度が速いと、一定量の燃料を完全燃焼させるのに狭い燃焼室で足りる。
⑤実際燃焼温度は、燃焼効率、外部への熱損失、伝熱面への吸収熱量などの影響により理論燃焼温度より低くなる。
石炭に含まれる固定炭素は、石炭化度の進んだものほど多い。炭素が多いほど発熱量が大きく、品質が良い
C重油はA重油より、単位質量あたりの発熱量は小さい。最上のA重油は、密度の小さく、粘度は低く、引火点も低く、発熱量が大きく、燃焼しやすい
密度の大きい重油は、密度の小さい重油より単位質量当たりの発熱量が小さい。A重油は密度が低く、発熱量が高いため、効果である
重油の密度は、温度が上昇すると低下する。物質の体積は温度に比例し、密度は温度に半比例する
②密度の小さい重油は、密度の大きい重油より一般に引火点が低い。
石炭に比べ、重油の燃焼は、すす及びダストの発生が少ない。
③燃焼温度が高いため、ボイラーの局部過熱及び炉壁の損傷を起こしやすい。
水分が多いと、バーナ管内で熱損失・いきづき燃焼などの障害がある。ペーパーロックは重油の加熱をしすぎることによって油の蒸気が発生する現象。
⑤硫黄分は、ボイラーの低温伝熱面に低温腐食を起こす。高温腐食は、重油に含まれるバナジウムの高温部の腐食をさす
③加熱温度が高すぎると、油管内で油が気化してベーパロックを起こす。
粘度の高い重油は、噴霧に適した粘度にするため加熱する。粘度が高いというのは、どろどろで、霧状に噴射できない。
C重油の加熱温度は、80~105℃。A・B重油の加熱温度は50℃~60℃。
加熱温度が高すぎると、バーナ管内でベーパロックを起こす。ベーパロックとは、重油が蒸気になって管の中で気泡を生じる状態
③加熱温度が高すぎると、いきづき燃焼となる。
③重油中に硫黄分が多いと、ボイラーの低温部に低温腐食を起こす
燃焼ガス中の酸素濃度を下げる。エコノマイザなどの附属品を腐食する原因となる「硫酸」は、過剰空気の場合に排ガスが変化することによっておきる。
⑤重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げる。
①通風が強すぎると、重油燃焼の火炎に火花が生じる原因となる。
気体燃料は、固体燃料に比べ、成分中の炭素に対する水素の比率が高い
②発生する熱量が同じ場合、CO-2の発生量は少ない。
都市ガスは、液体燃料に比べてCO2の排出量は少ない。NOxやSOxは排出しない。
LPGは、都市ガスに比べて発熱量が大きい。LPG(液化石油ガス)とはプロパンガスの事で、都市ガスに比べて約2倍程発熱量が大きい
⑤ガス火炎は、油火炎に比べて、火炉での放射伝熱量が少なく、接触伝熱面での伝熱量が多い。
①拡散燃焼方式は、逆火の危険性はない。逆火の危険性は、予混合燃焼方式
③拡散燃焼方式は、火炎の広がり、長さ、温度分布などの火炎特性の調節が容易である。
⑤予混合燃焼方式は、主にパイロットバーナや小容量ボイラーで採用される。
サービスタンクの貯油量は、一般に最大燃焼量の2時間分以上とする。
自動油面調節装置はサービスタンクに取り付けるもの。屋外貯蔵タンクには取り付けられない
③屋外貯蔵タンクの油送入管はタンクの上部に、油取出し管はタンクの底部から20~30cm上方に取り付ける。
燃焼ガス中の酸素濃度を下げ、二酸化硫黄から三酸化硫黄へ変化することを抑制する。
燃焼ガス中の酸素濃度を上げると硫黄(SO2)が燃焼ガス中の余分な酸素と反応して三酸化硫黄(SO3)になり、最終的に燃焼ガス中の水蒸気と結合して硫酸蒸気(H2SO4)になり、これが、低温腐食となる
②低温腐食を抑制するためには、添加剤を使用し、燃焼ガスの酸露点を下げる
①燃焼室熱負荷とは、単位時間における燃焼室の単位容積当たりの発生熱量をいう。水管ボイラーの燃焼室熱負荷は、微粉炭バーナのときは150~200kW/m3、油・ガスバーナのときは200~1200kW/m3である。
④燃焼室は、バーナの火炎が伝熱面あるいは炉壁を直射しない構造であること。
ボイラーの熱損失の原因は、排ガス熱による損失がもっとも大きいと言われている
⑤比較的低圧の4~10kPaの空気をバーナ先端の渦巻室で油と混合し、ノズルから噴射して霧化する。小容量ボイラーに用いられる。
「ガンタイプバーナは、(A)と(B)式バーナとを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が(C)、オンオフ動作によって自動制御を行っているものが多い。」
ガンタイプバーナは、ファンと圧力噴霧式バーナとを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が狭く、オンオフ動作によって自動制御を行っているものが多い。
③噴射油量の調節方法として油加熱器は使わない
③常に適切な一定温度にしておく。過熱しすぎると他の不具合が発生する
⑤ガンタイプバーナは、ファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので、燃焼量の調整範囲が狭い。
④回転式バーナは、回転軸に取り付けられたカップの内面で油膜を形成し、遠心力により油を微粒化する
③蒸気噴霧式バーナは、蒸気のエネルギーを利用して油を微粒化するもので、ターンダウン比が広い。ターンダウン比=燃焼調節範囲
リングタイプバーナの説明×マルチスパッドガスバーナは、燃料ガスを数本のノズルに分けて噴射する。
①ボイラー用ガスバーナは、ほとんどが拡散燃焼方式を採用している。予混合燃焼方式は逆火の危険性があり、小容量の主バーナ・点火バーナで使用される
③センタータイプガスバーナは、空気流の中心にガスノズルがあり、先端からガスを放射状に噴射する。
「(A)燃焼における(B)は、噴射された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させる。また(C)は、旋回又は交差流によって燃料と空気の混合を良好に保ち、燃焼を完結させる。」
①油・ガスだき燃焼における一次空気は、噴射された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させる。また二次空気は、旋回又は交差流によって燃料と空気の混合を良好に保ち、燃焼を完結させる。
微粉炭バーナ燃焼における二次空気は、バーナの周囲から噴出する。微粉炭と予混合するのは一次空気
火格子燃焼における一次空気と二次空気の割合は、一時空気が大部分を占める。
誘引通風は、煙道または煙突の入口にファンを設けて燃焼ガスを吸い出す方式で、炉内圧は大気圧より低くなるため、燃焼ガスの外部への漏れ出しがない
押込通風は、平衡通風より所要動力が低く、気密が不十分であると、燃焼ガスやばい煙などが外部へ漏れる。
⑤平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用したもので、炉内圧を大気圧より低く調節する。
③押込通風は、平衡通風より小さな動力を要し、気密が不十分であると、燃焼ガスやばい煙などが外部へ漏れる。
②煙突によって生じる自然通風力は、煙突内のガス温度が高いほど大きくなる。
⑤平衡通風は、燃焼ガスの外部への漏れは無く、誘引通風より小さな動力で足りる。
③押込通風は、加圧燃焼方式に用いられ、燃焼室熱負荷が高くなる
ラジアル形ファン(プレート形ファン)は、大形、重量が大で、強度があり、摩耗、腐食に強い。
②多翼形ファンは、小形で軽量であるが、効率が低いため、大きな動力を必要とする。
多翼形(ファン)=小型軽量、低効率。大きな動力必要、大容量には向かない
後向き形=高効率。小さな動力で足りる、大容量に向く、高価)
ラジアル形=摩耗腐食に強い、形状が簡単でプレートの取替が容易、設備費高い
ダストは、灰分が主体で、これに若干の未燃分が含まれたものである。すすは、燃料の燃焼により分解した炭素が遊離炭素として残存したものである。
②排ガス中のNOxは、大部分がNOである。
④サーマル(熱)NOxは、燃焼に使用された空気中の窒素が高温度条件下で酸素と反応して生成する。フューエル(燃料)NOxは、燃料中の窒素化合物から酸化によって生じる。
①ボイラーの煙突から排出されるSOxは、SO2が主で、SO3は少量である。
燃焼域での酸素濃度を低くする。
高温燃焼域における燃焼ガスの滞留時間を短くする。
層内温度は、700℃~900℃前後である。
④低温燃焼のため、NOxの発生が少ない。NOxは、過剰空気で高温燃焼の場合に発生する。