ナローニアメインストリートの、大型道具屋の前に来たサトシ
サトシ「ナロ・キホーテってなんだこれ?劇物の殿堂ってなんだよ?ピカピカしててうぜーな…

明るすぎる店内に入るサトシ。
軽快なテーマソングが流れ、店内は雑貨品で埋め尽くされている
ナロコ「いらっしゃいませ〜
サトシ「店内カオスすぎだろ…ダイナマイトとか火炎瓶とか普通においてあるじゃん
ナイトキャップかぶった、ペンギンのマスコットに呼びかけられるサトシ
ナロペン「お客さん、何かお探しペン?
サトシ「試作ポーションってある?
ナロペン「お楽しみポーションのことペン?お店の奥の専用フロアペンよ
サトシ「ありがと
店の奥に進むサトシ。その背中を見守りながら、二匹の店員がひそひそと内緒話をしている
ナロペン「おいあの冒険者、お楽しみポーションフロアに直行したぞ
ナロコ「とんだ命知らずだな
ナロペン「下剤でもおまけしてやるか
ナロコ「ああ。人殺しだと思われたらかなわん

色とりどりのカラフルな試作ポーションを物色するサトシ
サトシ「何がお楽しみポーションだ。誰が飲むんだこんなもん
柱の陰からひそひそ話をする二匹のペンギン
ナロペン「おめえみてえな奴が飲むんだよバーカ
ナロコ「あいつ市販のまともなポーション買う金がないんだな
ペンギンのほうを向き直るサトシ
サトシ「お前らなんか言ったか?
ナロペン「な、何でもないペンよ!
ナロコ「ごゆっくりどうぞペン!

サトシ「店員もうざいなこの店。早くポーション探そ。ステータスオープン
ナロペン「あの鑑定士何してんだ?
ナロコ「まさか鑑定するつもりなのか…お楽しみポーションを!?
ナロペン「奴の周りに急げ!奴が何をしているのか見極めるんだ
二匹のペンギンは、どたどたサトシの周りに集まった

ラッキーカウントダウン爆破ポーション
10秒間の間、幸運+10
10秒後に爆破ダメージ50を与える

サトシ「上昇する幸運の値は大きいが…
ナロペン「ゴミもいいとこペンね。普通のまないペン
ナロコ「たった10秒間しか効果がない上に、50ダメージ食らうペン
サトシ「まてよ…この10秒間の間に、自分の心臓にナローを突き刺せばいいんじゃないか?50ダメージなら鑑定士の俺でもギリギリ耐えられる
ナロペン「正気か…
ナロコ「こいつ狂って…
いつの間にか、サトシの周りに野次馬な店員のペンギンが集まってうざかった
サトシ「これ買いたいんだけど
ナロペン「ほう。命知らずだな坊主
ポーションは爆発しないようにプチプチに包まれ、輪ゴムでとめられた
それをビニール袋に入れて渡されたサトシ
ナロコ「用法容量はちゃんと守るんだぞ?
サトシ「うん