ニートが派遣の施工管理に就職して半年たったので、この職種について紹介する

施工管理

施工管理の仕事は段取り、図面の指示、職人の手配、クライアントとのやり取りなど多岐にわたる。私はこの業界に来た時に本当に驚いたのだが、職人、施工管理も含め、月に一回しか休みがないのがざらである。労働基準法を全く無視しているが、それが当たり前になっている。建築は非常な緻密で複雑な仕事なので、図面通りにいかない、もしくは現場の人間の些細なミスで、膨大な手直しを要求される。そのため施工管理は常に現場を回って、施工をチェックし続けなければならない。あるいは修正作業で休み時間すらなくなる

工事現場の建築仕事は汚い、きつい、臭いの3kであるが、ブラックとは意味が違う。人手不足であまりにも仕事がありすぎるため、休まず働かねばならない。専門的な技術を重要な人材といえるのだが、建築関係の給与は仕事量に対して低い。介護のように賃金を抑制するような仕組みがあるのかもしれない。

建築は機械化が難しく、常に需要があるため、将来性は非常に高い分野である。しかしそれに引き換え、賃金が上がらない、労働時間が多すぎるという大きな問題を抱えている。

派遣の施工管理

派遣会社に雇われている社員で、短期間の間建築会社と契約し、建築現場に派遣される。社会的な立場は一段劣る派遣社員で、派遣元に賃金を抜かれており給与も少なくなる。おおよそ給料は一般的な派遣と同じ月20万〜30万程度で、ボーナスや退職金はほとんどない

短期間で契約終了となり別の現場に派遣されるため、あまり重要な仕事を任されることはない。現場の片づけや資材の運搬などの雑用。監視人と言われる、警備員のような仕事である。労働量は現場によってまちまちだが、現場は未完成の建築物なので、3k。おおよそ切迫した状況故、謝罪や注意徹底など、疲労するコミニケーションを要求されることが多い。ひきかえ、重要ではない仕事のため、残業や休日出勤は少ない傾向にある

派遣なので給与・社会的待遇が低く、仕事も楽ではないため離職率は高い。私の派遣会社では、一年で四分の三が離職する。離職する理由は、肉体的疲労や精神的疲労が大きいこと。専門的な知識が多大に要求され、知識と経験がないと底辺の扱いを受けること。短期間の派遣の立場ではキャリアアップが望めないとして、建築の社員を目指すか、別の業種に行って派遣を卒業するなど様々

派遣にも仕事ができるできないのランクがあり、建築学校卒や元営業などは知識やコミニケーション力があるので、上位の人材ランクに入る。これらの人材は元受けの社員などを目指して、派遣会社を退職する。

私ははっきりいって底辺で、元ニートで長期空白があり、しぶしぶ離職率の高い建築派遣に行かざるをえなかった。物覚えが悪く、コミュ力もないので、精神障害を理由に引退したいと考えている。