なろう系とは-web小説 コラム|harano

なろう系とは

小説家になろう発祥のweb小説サイト特化型の小説。ラノベの後継でランキング攻略とエピソードの量産性に最適化されている

異世界、主人公主観視点、目標なし、完結なしなどが特徴。

ランキング攻略のために初動型で、ざまあや追放などの重要なイベントを序盤に配置し、のちはなれ合いやスローライフで埋め尽くされる

タイトルはキーワードを限界まで詰め込んだ長文にし、クリックベイトによるPV稼ぎを狙う

おおよそ異世界のナーロッパが舞台で、地名や人名に共通性がある

主人公に目標なし

ストーリーの芯となる、主人公の目標がないため、エピソードを量産しやすい。ストーリーと特に関係がない停滞エピソードを詰め込んでも、水増しとはみなされない。

LLMはストーリーに目標を定めると、エピソードの整合性のハードルが生まれる。主人公の目標に関係ないエピソードは、おかしいと指摘されてしまうのだ。一方なろう系はこの主人公の目的や目標がないため、LLMに模倣しやすい。

読者も異世界かつなろう系は、生成AI小説と見分けることができない。異世界は作者がどうとでもできる世界なので、おかしいと指摘することができない。また主人公に目標が存在しないので、このエピソードはおかしいと指摘することもない

ジャンル分け

なろうは異世界のナーロッパを舞台にし、共通の展開がおおいためジャンル分けが困難。しかし作品数も膨大なので、ジャンル分けは重要になる

LitRPG

LitRPGとはなろう系の海外バーションと呼ばれ、内容はなろう系の金字塔である”転生したらスライムだった件”をもとにしている

修行を繰り返し、際限なく強くなっていき、レベルアップとかステータススパムが多いのが特徴。日本の初期のなろう系で、廃れてしまったが、海外で根強く残っている

これらをジャンルを指定する場合、LitRPGか、”転生したらスライムだった件”をあげるとよい

ちゃんと努力してるとか、苦労しているとか書いているが、低俗なのは他のなろうと大差ない。

そもそもなぜ異世界に転生するのかといえば、オナニーするためなのだ。どうして異世界で努力とか、道徳ごっこしなければならないのか。現実でやれって感じ

オーバーロード

なろう小説のオーバーロードが元。王道のLitRPGの逆を狙ったジャンルで、最初から最強の悪役が主人公。巨大勢力同士の争いが焦点

転生

無職転生が代表作。現実の底辺主人公が、突然事故死して、異世界に転生。異世界でどんどん成り上がっていく

スローライフ

異世界でグルメや観光を楽しむタイプ

追放もの

盾の勇者の成り上がりが代表作。地味で不遇な主人公がSランクパーティーから追放。しかし実は主人公チートスキル持ちで、追放されたパーティーをざまあするというもの

令嬢

女性向けの悪徳令嬢や薬屋のひとりごとが代表作。身分の低い女性主人公が知識で成り上がっていく物語。貴族などの身分差別が重要で、ステレオタイプの傲慢な貴族の描写が必須

おっさん

剣聖おっさんが代表作。さえないおっさんの主人公が、実は最強キャラで、ハーレムを作り、若者を説教する

生産職

鍛冶や生産職のような非戦闘の地味職の主人公が、チートスキルで成り上がっていくというジャンル

ビーストテイマー

主人公が不遇のモンスター使いで、次々と強力なモンスターを手なずけて成り上がる。ペット系

異世界恋愛、ハーレム

異世界で男主人公が令嬢をゲットしたり、ハーレムを作ったりする男性向けジャンル

MMO

SAOやシャングリラフロンティアが代表作。最強主人公がMMOの世界で成り上がっていく

ダンジョン配信

現実世界に異世界のダンジョンが出現した。平凡な主人公はYoutubeでその様子を放送され、一躍脚光を浴びる

差別種族

エルフや獣人のような被差別種族を、主人公が救済して恋に落ちる

人気ラノベ

死に戻りやSFなどの、人気ラノベの模倣作系。出版が古く、原作が存在するので、web小説でも模倣しやすい

ラノベとなろうは共通点が多すぎて区別が困難。両者ともエピソードの量産が早い上に、完結しない。異世界のような世界が舞台と共通点が多い