月末の締め日はヤマダデンキの給与振り込み日。忘れていて、口座の残高を見たんだが・・・振込が14万4千円

週5で働いて、手取り14万か、ガチの底辺じゃん。この給料じゃ働けない。ほかの社員たちと一緒に働いていたら、心が確実にやられてしまう。辞めるしかなかったんだと再認識した

ほんと糞だな早くつぶれろと思った。まあノジマとかいう奴がいるから俺が手を下すまでもあるまい

家電販売員って女が優秀なんだよな。うちのエースも背が低い寒がりの女性で、一人だけリフォームの契約(ヤマダデンキは住宅のリフォームを去年から始めた)を取りまくっていた。やたら頭のいいやつで、糞みたいなマルチタスクを平然とこなしていた。リフォームの契約やエアコン冷蔵庫の契約が取れると、設置の手筈のために本人にめちゃくちゃ電話がかかってくる

退職に当たっての支給物の返却と、手荷物の持ち帰りをした。前々から準備をしていたんだが、かならずなんか予想外の出来事が起こる

帰りにパートの勤怠記録を打とうとしたら、社員証がないとできないと表示された。普通は社員番号を入力するだけで本人の勤務記録が取れるんだが。おかげで返却した社員証をとりに往復が必要になって10分くらい余分な時間がかかった

四カ月働いた職場には未練を感じている暇もなかった。一刻も早く次の仕事場の顔合わせに行かないとならない

家に変えるまえにスーパーで食料買おうと思ってたのに台無しになった。

家に帰ってすぐに次の勤務先の顔合わせに出発する。返ってきたばかりだから汗まみれなんだが、すぐに作業服に着替えて出発しないとならない。疲れてるし腹も減ってるのだが。

バス停でパスを待ってると12分も遅れてる。バスを乗り継いて駅周辺まで来たが、悪いことは重なる。目的地を間違えている。事前に通っていた教習所に向かっていたのだ。スマホの目的地のアイコンをよく見てなかった

さいわい30分程度で事務所まではたどりつけるので、歩いて向かった。夜の街は視界が狭くなるので、目的地にちゃんと向かってるのか自信が持てない。見たこともない街に見える

すごい大きなディスカウントストアに圧倒され、光り輝く広大なファミレスとハンガーショップを横目に見た。市街地の飲食店はどこも立派な建物で、広々としている。店内が明るく穏やかな光で照らし出され、奇麗に清掃されたぴかぴかの飲食スペースが見える。こういうところに気兼ねなく車で乗りつけて、ランチを食べるような人生が想像できない

事務所にたどりつくと、脚立や工具がぎちぎちに積まれたワゴンが並んでいる。まさに現場で働く男の車だ。あれから毎回工具を取り出して、片づけると思うと、めまいがしてくる

事務所では私の上司が電話で本社の課長と呼ばれる人間と話し合っているようだった。内容は聞き取れなかったそうだが、領収書の発行をし損ねたか、取り損ねたことで、中程度のトラブルになっているらしい。誰がどこに持っているか、ちゃんと連絡したのか確認しあっている

10分ほど待たされて要約上司と話が取れた。1時間くらい内容のない仕事内容の説明をお互いにした

免許の取得を最優先にして、シフト休んでくれと言われた。初出勤が8/5になってしまった。もちろん給料は出ない。これから忙しくなると準備したのに、予想が外れた

服装について説明を受けた。ユニフォームはあるが、自分に合うサイズはないので、自前で用意したほうが良いといわれた。とにかくポロシャツは必須で、脛が見えないズボン

シャツなら何でもいいと言われた気がしたが、ポロシャツかよ。それも汚れたときように常時三枚持ち歩くように言われた。あと汗を拭くタオルも数枚。替えの靴下数足。そんなに持ち歩けねえよ

ズボンの指定は以外にもなかった。ベルトがないジャージでも可能と言われた。これは本当に意外だった。どんな職種でもベルトが入る長ズボンを要求される。腰ベルトをつけるから問題ないと判断されたんだろうか

服装はとにかく汚れが目立たない色をつけるようにと念を押された。普通現場では熱中症と目視しやすさを優先して白がベスト。だがこの仕事は家庭に入出して取り付けを行うので、服が汚いとクレームをすぐに入れられてしまう。それが理由だそうだ。汚れが目立たない色は紺色だったかな

健康診断はこれから指示すると言われた。これから見習いとして毎日勤務だと予想していたが、シフトがほとんど入らなかった。見習いは見てるだけで役に立たないからだそうだ。給料がそれだけ減る。

あとは話し合ってもしょうがないことを話し合った。中型免許の取得が最優先だが、私の限定解除の進捗状況すらわからないので、展望が立てられない。

クーラー取り付けの作業員はがりがりにやせた老齢の男性が多かった。薄い頭と、汚れたTシャツがよくなじむ。ごつごつした手をしており、やせている割に力も体力もありそうな風貌をしている。ただたばこのにおいがしないのが職人と異なる。家庭を回るのにタバコは確かにまずい

ほかに何人か採用したそうだが、免許は持っているが、危険物と電気工事士の免状がないものが多いそうだ。中型免許をもっておらず、ペーパードライバーの自分が一番不利に思える。しょっぱなから社員に採用されたものもいるらしい。若いやつか、評価できる職歴の持ち主なんだろう

自分ははきはきうけこたえして、良い印象を持たれたが、いつもの事だった。俺は典型的な真面目系屑なので、これから無能だとばれて、相手の態度がイライラしてくるのが目に見えている

帰宅するころには夜10時になっていた。街灯と民家が照らす夜道をとぼとぼ歩いて、ようやくアパートにたどり着いた。疲れ切っているうえにのどがカラカラだった。

部屋の中は片付かないもので足の踏み場もなく、昼間来ていたスラックスとYシャツが脱ぎ捨ててある。夕方帰宅してすぐに洗わなきゃいけないのにできなかった。

今日着た作業服と一緒にバスタブに沈めて粉せっけんで洗った。綿の作業服ズボンが水を吸って重くなる。これは乾かないな

食料は買ってないので、飯一合と、絹豆腐とキムチしかなかった。ほとんど麦茶ばっかり飲んでいた。

洗濯物と一緒に、熱い風呂に入ってようやくさっぱりできた。苦労して洗濯物を水洗いして、干して、時間をかけて歯磨きして、ようやく12時ごろ眠った。