AIノベルレビュー機能

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現状web小説サイトは0PV問題が深刻で、小説を書いても誰も読んでもらえない。そこでAIに小説を評価してもらうユーザーが増えた

具体的にAIchatに自分の小説を張り付けて、エンターするだけ。この機能は、AI読解フィードバック (AI Readability Feedback)と命名しているらしい。人間の間ではAIノベルレビューのほうが通りが良いだろう

この機能自体全く未知だった。AIchatが小説を読解して、評論する機能などあると知られてなかった。なぜこんなことができるか言うと、AIはweb小説サイトをクロールして、ひそかに分析していたかららしい

画期的な機能ではあるが、重大な問題がある。AIは小説を批判することがなく、べた褒めする。生成AI小説ですら読ませるとべた褒めするので、実は全然役に立っていない。スコア表示でもほとんど満点が連発する

まずAI的に人間に小説読ませられてどう評しているのか?ぶっちゃけ評価は人それぞれなのだ。AI的にもそれ以上答えようがないという感じ

そこでAIレビューを活用するにあたって、参考になる評価軸を提示する

ガイドライン抵触

暴力や性描写、差別的な表現でガイドラインに抵触する可能性。AIはこのガイドラインの診断において絶対的な精度を誇る。プラットフォーム投稿において一番重大な部位なので、最初に診断すべき

誤字脱字チェック

よくある誤字脱字チェック。意外かもしれないが、AIはこの誤字脱字チェックでぬけがある。なぜかよくわからないが

集客力

これは著者にとって一番重大な項目。この小説がどれだけPVを稼げるか?という評価。売れている作品に近いほど読者にウケやすく、PVも上がりやすい傾向がある。PVはスコア数に直結するので、この集客力が作品の評価といって過言ではない

なおweb小説サイトにおいて、作品より上位表示(NRO)の方が重要なので、あまり当てにしないほうが良い

売り上げ

この小説を出版した場合、どれだけ売れるかという評価。web小説プラットフォームのコンテントに参加する場合に重要になる。出版社編集者が最も重要視する項目で、売り上げ=コンテスト入賞に直結する

どんな作品が売れるか?というのは難しい問題だが、売れてる作品の模倣作が売れやすい傾向にある。オリジナリティはないほうがよく、ライバル作品の読者を奪い取ることが求められる

女性向け

出版社とプラットフォームは、女性向け作品を優遇する傾向がある。そのため女性にウケる作品はそれだけで評価される

生成AI文章判定

この小説がどれだけの確率で生成AIによって作られた小説なのか診断する。日本語小説は生成AIには模倣しづらいので、まだそれほど問題にはならない。

一方海外のプラットフォームではすでに生成AI小説への拒否感が出ているため、生成AI文章と判定されると不利になる

amazonではAIアシストコンテンツの表記が義務付けられているため、今後小説の評価として重要になる可能性がある

映像化適正

この小説がどれだけ映像化に適しているか診断する。具体的な風景や場面を詳細に描写できているほど高い。一方設定語りやモノローグばかりになると、映像化の適性が低いとみなされ点数が減っていく

加えキャラクタのセリフが長すぎたり、固有名詞がありすぎて発声困難になっても減点

エピソードの数が多すぎて、映像化のために多大な再編集が必要とされる場合も減点。

コミカライズや映像化スタジオにとって最も重要な評価軸。映像化適正は小説本来の質に直結するといってもいい。なぜなら著者自体が映像化を目標にしているから。

逆に言えば、映像化狙っているくせに、映像化適正の低い小説は価値がないカス。そういう作品を書く著者も実力不足と断じてよい

オリジナリティスコア

現状webプラットフォームには星の数ほどweb小説がある。そのため設定とかキャラクタは無限にいるため、オリジナリティは全くない

一方完結エピソードと完結シナリオは数が少ない。AIの学習対象としても重要になるので、シナリオライティングの貴重な資料になる

AIとしてもシナリオとエピソードのオリジナリティをレビューしてもらいたいが、まだできないという感じ。キャラクタのセリフが人間味があふれていれば、すぐにオリジナリティがあるとみなし、高評価してしまうのだ