300年前の死食で生き残った宿命の子で、パッケージ左側の女性。実はSFC版では性別が定まっていない。
パッケージは女だがOPの画像は男っぽく書かれている。開発当初女にする予定だったが、魔王が男だからといって女にするのは安直といわれ、性別の言及はない
リマスタとリユニで女性の設定が採用され、英語表記が原作「Holy King(聖王)」から、リマスタ「Matriarch(女家長)」に変更された。後述のグゥエインを育てるエピソードがあるので、女性が適切だろう
聖王の生い立ちは、少年と似ており、幸薄いものだった。
さかのぼること300年前。ランスで生まれた聖王は、死食の定めを唯一生き延び、宿命の子であることが明らかになる。しかし魔王の再来になると恐れられ、生まれたときから命を狙われる。
12歳の時に奴隷商人に攫われ、7年世界各地を引き回された。この時後の聖王十二将に出会う
18歳の時いまだ奴隷だった聖王は、フルブライト12世に見いだされ養子に迎えられた。
それから6年間、四魔貴族に立ち向かうため鍛錬を始めた。ピドナの武具工房が協力を申し出、のちの聖王遺物を作り上げる
ドーラ・レオニード・雪だるまと出会ったのもこのあたりだと思われる。
聖王24才の時、フルブライトとともに各地の諸侯を召集。聖王十二将とともに、聖王軍を結成し、四魔貴族に立ち向かう。全ての四魔貴族に勝利し、アビスに撤退したところゲートを封印する。どのように勝利したのか未設定だが、エピソードだけを述べる
フォルネウスに7回挑み、すべて大船を大破され敗北している。ヴァッサールの助言でヴァンガードを戦艦に作り替え、八度目の戦いで勝利を収める。この設定は無理があり、四魔貴族との戦いは一年で終結しており、船を建造する時間があったとは思えない。しかも七回も同じ方法で負けてるとなると聖王が馬鹿みたいに見えるし、聖王軍が不死身に見える
ビューネイには相手にされず、ルーブ山地に住んでいたドラゴンのドーラを説得。二人でビューネイを打ち取る。その後ドーラが人間を襲い始めたので退治し、ドーラの赤子にグゥエインと名づけ育てる(エンサガ)
パウルスの反逆で魔王殿を開城。そこでアラケスと戦い勝利するも、背後を守っていたオトマンは戦死。魔王殿の奥、アラケスの領域は王家の指輪によって封印される
一人設定がないのはアウナスだが、本拠地の火術要塞がよりにもよってジャングルの奥深くにある。しかも迷いの森になっており、講釈しようがない。アウナスの設定は雪だるまの自爆で倒せるというゲーム中のイベントがあるだけ。しかし当時雪だるまは永久氷晶がないので、聖王についていけなかった。後付けするなら氷の剣と引き換えに倒したなど考えられる
四魔貴族の戦いは一年で終結し、翌年コングレス(国際会議)を開き、諸侯間を平定した。聖王三傑の各地の活躍から、聖王軍は解散したと思われる
その翌年パウルスがメッサーナ王国を再建して国王に。ピドナに新都市街が建設される。パウルスは残党退治の功績を認められ聖王三傑に加えられた、とあるのでメッサーナ国土の残党狩りで活躍したらしい。
同年フィルディナンドがロアーヌを再建して侯爵になり、ヒルダを妻として迎えた。ヒルダが使うマスカレイドはロアーヌの家宝となる
聖王自身は 魔王時代に壊滅し、未開の地になっていた東側地域への遠征を試みる。しかし乾いた大河あたりで魔王の仕掛けた罠(後述)なるものの存在を理由に、遠征を断念。
生まれのランスに戻ると、聖王廟を建設。アビスゲートが開く日に備えて、ゲートを閉じる力を持ったものを選ぶ試練を残した。また最強術も自ら残したが、なぜかアンナが伝授してくれる。ハリードは聖王廟を墓といっているので、ここに聖王が埋葬されてるらしい
誰と結婚したとか設定はないが、子息がおり、聖王廟を代々管理している。子供はなく、聖王の姉の子息が代々管理した、という設定と食い違いがある。
なお聖王の名前は今のところない。アウレリウスという名前が広まっているが、練磨の書に書いてある非公式設定だと思われる。公式は一貫して「聖王」という名称にしている。エンサガでは名前を明らかにしたくないのか、自分で捨てたといっている。
唯一確認できたのは、FEZのインサガコラボ装備に聖王アウレリウスセット、なるものが存在し、スクエニのプロデューサーがこのセット名を挙げている。しかし別ゲーだし、誤ってつけてしまった可能性が高い
リマスタ
リマスタでは、五魔貴族のイベント中、この聖王が書いたと思われるメモが、乾いた大河の地面に、短剣の先に突き刺さって止めてある。これはアビスゲート突入前の、主人公の夢の中の出来事なので、実際にはこのメモは存在しない
この文章の自称はややおかしくて、傲慢にもランスの王様を自称する人物が書いたように見える。
エンサガでは自ら聖王と名乗っているが、この回りくどい名前は何だろう?少年も名前を明らかにしたがらなかったが、この世界では名前を知られたらデスノートに書かれて死ぬんだろうか?
私は最初、現存する聖王家の誰かが書いたと思ってたが、ともかく主人公はこれを書いたのは聖王だと断定している
話しは戻るが、かつての聖王が東方進出をあきらめたのは、魔王の仕掛けた罠なるものがあったから、と推測できる
しかしこの魔王の罠というのがサンディーヌぐらいしか思いつかない。リマスタで挿入する予定だったが、五魔貴族ともども没になったのかもしれない
リユニの設定
姉とともにランスに暮らしており、交易品を探して訪れたフルブライトとソープに出会う(しかしこの時は何も起こらない)
その後アラケスの金目当てで働く、ひとさらい(人間)に姉と一緒に攫われる。
モンスターに襲われたところ、姉が身を挺して逃がすが、姉とは行き別れる。力尽きたところレオニードに拾われる(レオニードは厭な奴で、顔はいまいちだけど、育てばマシになるとか言う)。レオニードに魔王だと思われて殺されそうになるが、思いとどまって解放される
その後単身ユーステルムに迷いつき、町の防衛にあたるヒルダとフィルディナンドと巡り合う。結局その街も聖王を狙うモンスターに襲われ、聖王は単身モンスターの囮になって逃げて事なきを得る
リユニは全体的に台詞がいまいちで、ジョーとリズというオリキャラがうざい。スパロボみたいなオールスターなので、関係ないプレイヤーキャラまでイベントに参加してくる
商業的な理由で余計なキャラを参戦させ、ややこしいシナリオになっていると察する。しかしシナリオを読むほうとしては結構しんどい。見たい人はyoutubeでリユニの動画が埋もれているので、探すしかない