聖王に協力して四魔貴族と戦った12人の仲間たち。設定しかなく、ゲーム進行とは無関係どころか、名前すらほとんど出てこない。各聖王遺物の設定はこちら

前記の代表格の3名は、聖王三傑と呼ばれ別格。実は将軍なのが明らかなのが聖王三傑+フルブライト+チャールズの5名しかいない。以下の四名を強引に足しても、9名しかいない

ゲーム中に名前が登場するのはフェルディナント、ヴァッサール、ヒルダ、フルブライト、親方の5名。以下の設定は練磨の書と河津氏のメモが出典だと思われ、公式設定か定かでない

フェルディナント

聖王三傑の1人で、北方のユーステルム出身。四魔貴族を追い返した後、メッサーナ王国の国王に推薦されるが辞退。

自らが国を建てる予言を得ると、かつて魔王に滅ぼされたロアーヌの廃墟に向けて旅立った。そこはいまだビューネイの領域で、魔物や盗賊が跋扈していた

ヨルド海を渡り、ミュルスの森を切り開き、ようやくロアーヌの廃墟へたどり着いた。 英雄の後には人が続き、道ができ、やがて大きな都になった。こうしてロアーヌの都は再興し、ミュルスは港に発展した。

フィルディナントはロアーヌ侯爵の爵位を得ると、ヒルダと結婚して共にロアーヌを統治した。現在このロアーヌのすべてを統治するミカエル候は、フェルディナントの正当な後継者に当たる。

余談だがユーステルム出身だからといって「ミカエルとウォードの先祖だから、二人とも親戚」というのは強引すぎやしないか。ユーステルムの住民が全員親戚になってしまうが

リユニの設定では、ヒルダと共にユーステルムの防衛に当たっている。リマスタ共々会話の内容がややおかしくて、ユーステルム出身なのに、同郷のヒルダに「素性が怪しい、街の人に利用されているだけ」とか言われる

ヴァッサール

聖王三傑の1人で、魔海侯フォルネウス討伐を手助けした玄武術士。聖王にバンガード建設とオリハルコン捜索を提案し、玄武術士たちと共にバンガードを動かす。 突然主人公がバンガードを動かそうとかいって面食らうが、この伝説をなぞっている

後にモウゼスの町を興し、北側が玄武術士の縄張りになっている。設定からするとウンディーネは、ヴァッサールの後継者に当たる(ゆかりの地モウゼスで玄武術師を仕切っているため

また彼の名声により、世界各地に玄武術士を教えてくれるやつが一番多い

パウルス

もともと四魔貴族戦士アラケスの配下で、卓越した指揮力で聖王軍を苦しめる。

バンガード建造を見て聖王側に内通。アラケスを裏切り、魔王殿への道をあけ聖王軍はアラケスを撃退する

翌年四魔貴族残党掃討で活躍。その功績で聖王三傑に加えられ、メッサーナ王国の国王となった。おそらくメッサーナの残党狩りで活躍し、王宮があるピドナ新都市街の建設にも携わったと思われる

聖王三傑の一人で、メッサーナの初代国王になるが、ゲーム中に名前すら登場しない。現在のメッサーナ国は、メッサーナの乱を制したルートヴィッヒ(リブロフ軍団長)が次期国王候補とされる

ヒルダ

フェルディナントと同じ北方のユーステルム出身。マスカレイドの使い手で、フェルディナンドの妻になる。このマスカレイドは後にロアーヌの家宝になり、フランツ侯爵がモニカの護衛のために、侍女のカタリナに預けている

オトマン

死食のあとの混乱を逃れ、森の中で一人剣の修行に明け暮れていた。聖王と出会い諭されると、四魔貴族を打倒すべく聖王軍に加わった

ビューネイとの戦いの最中に左腕を失い、聖王から銀の手を授かる。

失われた左腕にはめると、銀の手はひとりでに剣を握り、自在に振り下ろした。まさに鬼に金棒、オトマンは二刀流で戦えるようになる

銀の手はオトマンが寝ていても休むことはなく、夜襲から何度も彼を救った。

アラケスとの戦いの最中オトマンは戦死するが、銀の手は戦い続け、聖王の背後を護り切る

名前がちょっと奇妙だが、銀の手が自動で動く(auto)とmanを組み合わせた造語になっている。

ソープ

聖王の護衛兵を務める。元々臆病者だったが、聖王から渡された兜をかぶると、不思議と恐れがなくなった

戦いを重ねるごとに本当の勇者になり、アラケスとの決戦の前に、この大事な兜を息子に預けて出陣した

これがのちの聖王の兜で、聖王廟に祭られている

リユニの設定ではフルブライト12世の旅の相方で、用心棒を務める

ピドナ工房の初代親方

ピドナ新都市街の工房の初代親方で、聖王と共にアラケスの魔槍を鍛えなおして聖王の槍を作った

聖王の姉

原作では記述すら一切ない。練磨の書が発祥で、サラとエレンの姉妹をもとにした創作。聖王の姉は、前述のピドナ工房の初代親方と同一人物。聖王には子孫がなく、この姉の子孫が代々聖王家を名乗り、聖王廟を管理している

聖王の姉は存在時代が疑問で、聖王自身が魔王の曰く付きだったのに、その姉が在命していて、奴隷時代を経て再会できたとは考えづらい(死食を予報しただけで火あぶりにされるような世界)。チャールズのように、義理の姉に当たる人物だと後付けはできる

また聖王家も原作では聖王の子孫といっており、従兄弟ではなく、聖王には子供がいたことになる

リユニの設定では、ランスに在住する実の姉(エレンっぽいキャラ)。ひとさらいに聖王共々さらわれ、モンスターに襲われたところを行き別れる。

フルブライト将軍(フルブライト12世

当時奴隷だった聖王を見出し、養子に迎え共に戦った人物。この功績をたたえられ、フルブライト家は聖王ゆかりの名家として大成。

のちにウィルミントンを拠点とする、フルブライト商会に発展する。現在はあくどい商売を続ける、ヤーマスのドフォーレ商会に押されている

リユニの設定ではフルブライトみたいな商人で、ヤーマスの商人たちに対抗するため、ランスに交易品を求めてやってきた。そこで聖王に出会うが、ろくな交易品はないと告げられ町から出て行った

チャールズ

フルブライト将軍の息子で、聖王の義兄弟に当たる。四魔貴族との戦いで戦死。トレードゲームに、ウィルミントンのチャールズ自由工房という物件が存在するが、ゆかりのものか不明

ドーラとグゥエイン

ルーブ山地に住んでいたドラゴンの親子。エンサガの設定ではドーラは雌。この二人は聖王十二将ではなく、仲間という扱いでもない

ビューネイに相手にされない聖王は、ルーブ山地に住んでいたドーラを説得。ドーラは聖王を背に乗せ、ビューネイと対決し勝利した。

ドーラはそのあと本性を現し人を食らい、財宝を強奪するようになったので、聖王に成敗される。グゥエインはその直後に生まれた赤子で、聖王が育て名前をつけた(エンサガ

グウェインの設定はそれだけで、聖王に育ててもらったのにも関わらず、仲間にはならなかった。人間との友情が強調されてるのに、どうも尻切れトンボのような印象を受ける。普通のちに聖王十二将に加わる流れになるはずだが、構想が及ばなかったようだ

グウェインは対四魔貴族との佳境で生まれたので、参戦できないのは仕方ないが・・・。なおグウェインのゲーム中の年齢は、エンサガを基準にすると290才ぐらい

レオニード

長命の吸血鬼で、魔王と聖王とヒルダと面識がある。聖王の血を受けた聖杯を持つが、それ以外の設定は空白

一応聖王由来の人物だが、支援者か何かで、12将ではない。

残りの二名

残りの二名は個人的にゴブリンとリザードマンを推薦する

ゴブリンはロマサガシリーズ(SFC)皆勤賞で、知能がある敵種族という設定。しかしその扱いは不遇で、名前ありすら一人もいない。前作の緑の迷宮でちょこっとセリフがあるだけ。ブリザード社見習えよ海外で売りたいんだろ?

リザードマンなんだが、ロマサガでは以外に由緒ある種族で、一作目でゲラハ、二作目でサラマンダー族が仲間に加わる。三作目でも誰かしら仲間に加わるべきだと思うが、ゴブリンと同じ扱いに格下げされた(一応敵にはいる

どうも今作は人外がたくさんいるから、別にいなくてもいいだろと開発に思われたらしい